母のおしごと

子どもとお母さんが安心して暮らしていくヒント集

母のおしごとって一体なんだろう?

今、我が家の末娘のユウは喘息発作の真っ最中。

この子は鼻水が出始めると、咳喘息みたいになるので

鼻水のコントロールが欠かせないのだけど

なかなかいつもうまくいきません。

 

さて「母のおしごと」とは一体なんだろう、という視点でユウの喘息発作を考えてみようと思います。

 

精神分析の考え方の中に、咳は母への叫びという考え方があります。

だから、喘息発作なんて言えば「お母さん、私のこと見て!聞いて!」という、声なき声ということになります。

 

つまり、ユウは私に「もっと私のことを見て欲しい!」と言っていたわけで。

普段の生活の中で彼女に気をかけ、手をかけ、目をかける時間が減っていて寂しかったとユウは喘息を通して教えてきました。

母のおしごとをサボっていたよね?!っていう証でもあります。

 

ユウが話しかけてきたら、すべてに「そうか、そうか」と聞いてやり

ココア飲みたいって言えば作り

「お母さんと一緒に寝たい、でもおねしょしちゃうかもしれないから布団を並べて欲しい」と言うので

ユウのベッドから布団を降ろして、床に並べてユウが寝るまで手を繋ぎました。

 

今ようやく寝てくれて、これを書いています。

 

ここまでお話しして、勘のいい方ならお気づきかと思います。

母のおしごとは、子どもの望むことを望むままに与え、安心と温もりで満たすことです。

 

ご飯を作り、風呂に入れ、寝かしつけ、勉強を見て、話を聞く。

この時間の中で子どもがお母さんにうんと大切にされているという事を、素直に満足いくまで感じ取れるようにしていく事です。

 

私も、ユウにご飯を作り、お風呂に入れ、9時には布団に入れ、勉強に付き合い、話を聞いていました。

それでも、足りなかったのです。

なぜでしょうか?

そこには、ユウの気持ちが足りませんでした。

 

親の安心のために「お残しはダメよ(ユウはとても痩せています)」

「お風呂は順番があるから早く済ませてしまいなさい」 

「もう寝ないと明日辛いから寝ますよ」

「ほらまたここ間違えてる!九九気をつけて!」

「ん、今手が離せないから少し後でもいいかな?」と話を聞くのを後回し。

 

こんな事が日常的になっていました。

これでは、寂しくても当然だと思えてきます。

 

母のおしごとってなんだろう?の答えは

承認と温もり、安心感をたくさん与えるのが母のおしごとです。

子どもが望むままにそれを与え続けます。

それが母のおしごとです。

 

ちゃんと出来ていますか?

子どもは安心して満足していますか?

もう一度、問うて見てください。

 

親の思うように子どもの頃を過ごしてきた私には、とても大変な母のおしごとです。

みなさんは、いかがでしょうか?